＋＋私と彼の関係（１）＋＋
「あっ・・・」
クラスメイトの相葉が私の方を指で指す。
「うゎぁー!!また相葉の隣〜!?」
私はとっさにそう叫ぶ。
「はぁー?!また!?!?」
同じく相葉も。
私は。
中学校３年生。
そう相葉とは中２の時に同じクラスで１回隣になって・・・。
中３も同じクラス。
んで中３になって２回目の隣の席。
相葉のことが嫌いなわけじゃないんだけど。
友達としては好きかな。
いいやつだしね。
付き合えたら・・・とかは思わないけどね・・・うん。
だって相葉とは友達だもん。
そういう対象じゃないしね。
でも何気に相葉ってモテるんだよね。
性格はいいと思うし、おもしろいし、まぁそれなりにかっこいいし・・・。
私の友達にも２、３人、相葉のことが好きって子がいる。
あ、友達に聞いた話。
相葉は塾でも凄いモテるらしいよ??
凄いや・・・ほんと。
競争率高いなぁ。
って私、何考えてんだか。
競争率なんて私には関係ないんだ。
友達関係に競争率なんてあるわけがないじゃん。
まぁ、そんなにモテるのに、気取ってないし、かっこつけたりしないのは相葉のいい所かな。
いつも自然体なやつｗ
「っ!!」
「なにぃ?!」
「次って何だっけ!?」
「次??ぁー、えっと・・・国語!!」
「国語かぁー!!めんどいー!!」
ほら普通の友達でしょ??
「おぃ!!っ!!」
「ん??」
「ペン貸して!!」
「ペン??はいはいっ。これでいい??」
「おう!!さんきゅー!!」
友達、友達。
「ー!!」
「どしたのー?!」
「ばぁーかっ!!笑」
「はぁ!?笑」
「何でもないですｗ」
「いや、意味わかんないしｗ」
特別な感情なんてないんだから。
友達以外の何ものでもない。
「ねぇ、相葉ってさぁ、好きな子いんのぉー??」
「はぁ??何言ってんだよっ!!」
めっちゃムキになってる。
「何、ムキになってんの??ｗあっ、いるんだー!!」
「うっさいｗ」
「何だよー!!いるんでしょ??」
聞きだす私。
「・・・まぁな」
珍しく相葉が素直になった。
「えっ!!誰!?!?」
「塾の子・・・つうか付き合ってるけど」
「はぁ!?マジで!!」
「マジ。告られたしｗ」
「うわぁー・・・あり得ないー!!笑」
「はいはい。黙ってねｗ」
「はいはいｗ」
相葉に彼女・・・・??
まぁ、いてもおかしくないけど。
てか前もいたしね。
私には関係ないのに少し胸が痛かった。
実は最近、友達から「相葉のこと好きなの??」ってよく聞かれる。
もちろん否定してるけど。
その時ちょっと後ろめたかったりする。
友達のいうとおり、相葉のこと好きなのかなって思うときもある。
てか、好きかもしれない。
相葉と話してる時、自然と笑顔がこぼれる。
何を話していても、凄く楽しい。
好きかもしれない。
けど、駄目なんだよ。
友達は友達。
相葉は友達。
ずっと自分に言い聞かせていた。
好きになっちゃいけないしね。
だって、友達でいっぱい相葉のこと好きな子いるし。
相葉には彼女がいる。
それを私は応援しなきゃ。
友達だもん。
絶対に好きになっちゃいけない。
そんな思いのまま私達は中学を卒業した。
卒業する日もいつもと変わらない笑顔で。
馬鹿な会話をしていた。
もちろん相葉に対する思いは秘めたまま。
てか、まだわかんないな、自分でも。
好きだけど・・・心のどこかで気持ちをとめてる。
最後まで友達のままで。
相葉とは最後の席替えでも隣になって、本当にいい友達。
勉強を教えあったり、いろんなことを話したり。
いつもいつも、笑顔で。
私も相葉も、その思い出は青春の１ページってやつになってた。
もう会うこともないけど。
友達としての思い出は誰よりもあった。
相葉とのかけがえのない思い出。
そう思っていた。
相葉とは永遠に友達。
卒業したらもう会うこともない。
けど、そうじゃなかった。
新しい相葉との関係が今、始まろうとしてた。
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はいはいはい、すいません!!
裏じゃないです!!つうかヘボすぎです!!
次からはちゃんと裏の要素入れます＞＜；
智香 ２００４，２，２６
次回が楽しみねぇ。
まだウラじゃないみたいだし。
楽しみに待ってるわぁ〜（>_<）
莉衣 ２００４，２，２７
